玄関は来客の時、真っ先に人目につく場所であり、あなたが家に帰った時と出る時に必ず通る重要な場所です。
玄関は重要な場所ではあるのですが、そこに何が必要か、どんな物があると便利なのかは意外と知らないものです。
今回は私が家を建てた経験から分かった玄関の間取りの注意点をご紹介します。
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玄関の広さは何を置くのかによって変わる!
玄関の間取りを考える時、まず最初に決めるのは何を設置するかということです。
では、玄関に設置する物とは何でしょうか?
- 下駄箱
- 玄関収納
- バリアフリー用のスロープ(必要なら)
代表的な物でこれくらいでしょうか。
これらにどれくらいの大きさが必要かを考えることが、玄関で後々後悔しないためにもとても重要です。
下駄箱の決め方は?大きさはどれくらい必要?
まず最初は下駄箱です。
下駄箱はどれくらいの大きさがあれば良いのでしょうか?
将来的に必要な靴の数は?
下駄箱の広さはあなたが持っている靴の数によって変わります。
下駄箱の大きさを決める時に大事なのは、今ある靴を全部閉まってもまだ余裕があるようにすることです。
そうしないと、将来的に靴が増えた時に収納しきれなくなってしまいます。
また、将来的に子供が出来たり、親と同居になる可能性があるのなら、増える家族の事も考慮して大きさを決めたほうが良いでしょう。
設置型と備え付けはどちらが良い?
もう1つ下駄箱をつける時のポイントは、設置型か備え付け型のどちらにするかを決めることです。
私の個人的なオススメは備え付けタイプです。
備え付けタイプは、下駄箱の取り替えが出来ないデメリットはありますが、地震などに対する防災効果が高いので安心です。
更に、備え付けタイプは下駄箱の下部にスペースを作ることができ、そこにサンダルなどよく使う靴を一時的に置いておくことができます。
この小さなスペースがとても効果的で、ちょっとした来客の時に簡単に靴を隠すことができ、玄関を簡単にキレイに見せることができます。
小物置き場は必要か?
もう1つ、下駄箱には小物置き場を付けるかどうかも迷うところだと思います。
小物置き場を置くことで玄関が殺風景になるのを防ぐことができます。
しかし、下駄箱に小物置き場を付けるとそれだけ下駄箱の収納量は下がります。
あなたの靴の数と将来的な収納量を考えて、それでも余裕がるなら小物置き場を作るのも良いと思います。
しかし、靴をしまえなくなるのにわざわざ小物置き場を作るというのは個人的にはオススメしません。
下駄箱は靴を置くための場所です。
本来の目的をなくしてまで見た目にこだわるべきではないと思うからです。
玄関収納の大きさはどれくらい必要か?
最近は物置代わりに玄関収納を設置することも多くなってきました。
玄関収納は、家の間取りを取るので玄関が小さくなるというデメリットはありますが、盗難など防犯効果がとても高いので設置する価値はとてもあると思います。
では、玄関収納を設置するとしたらどれくらいの大きさが必要なのでしょうか?
これもまた、あなたがそこに何を入れるのかによって変わってきます。
玄関収納に入れる物とは?
まずは玄関収納を付けた時に収納する可能性がある物を考えてみましょう。
設置する可能性があるものとしては、
- ファンヒーター
- 灯油
- 自転車
- ゴルフクラブ
- 廃棄前の新聞
- 非常食
- 趣味の物
など色々あると思います。
玄関収納はどれくらいの広さが必要か?
これらを考えると最低でも1畳、自転車を置くのなら1.5畳くらいの広さは欲しいところです。
一畳と言われるとほとんど物が置けないのではないかと思うかもしれませが、稼働棚を置いて上手にスペースを使えばかなりの量を入れることができます。
私の家では1畳の玄関収納がありますが、自転車以外の上に書いたものを全て入れてもまだ余裕があります。
玄関収納は土間か床の間どちらがよい?
玄関収納は土間にするのか床の間にするのかも迷う所だと思います。
土間にすれば自転車でも汚れ物でも気にせず収納できるメリットはありますが、物置が汚れがちになるデメリットはあります。
逆に床の間にすればキレイに使うことはできますが汚れ物を気軽にしまえないので物置としての用途が限定されるデメリットがあります。
どちらにもメリットとデメリットがあるので、メインで収納したいものを考えて決めると良いでしょう。
例えば、自転車を置くから土間にするといった感じです。
将来に備えたバリアフリーは必要か?
最後に、バリアフリーにするかどうかです。
これはあくまで個人的な意見なのですが、今、現在バリアフリーが必要無いのであればあえてバリアフリーを付ける必要は無いと思います。
その理由は、将来、必要がどうかわからないことに備えるのは無駄な気がするからという理由と、数十年もすれば福祉の技術も進歩してバリアフリーがなくても生活できるようになる可能性もあると考えられるからです。
また、仮に今、バリアフリーにしなくても将来、必要になった時にリフォームをして対処することも可能です。
そう考えると、今、必要でもないのに大きなスペースを割いてバリアフリーにする必要があるのか疑問に感じてしまいます。
もちろんそれぞれの家庭の事情があるのですが、私個人の考えとしては必要ないという結論です。
玄関に必要な広さとは?
さて、玄関に収納する物を把握し、配置する物の大きさが決まれば玄関に必要な最低限の広さはわかると思います。
最低限の広さは分かったとして、実際にそれはどれくらいの広さなのでしょうか?
よくモデルルームを訪れると6畳、8畳などあるとても広い玄関を目にします。
そんなものを見ると、誰もが広い玄関に憧れるとは思うのですが本当にそんな広さは必要なのでしょうか?
広い玄関は無理して作る必要はない
私の個人的な意見ではありますが、この答えはNOです。
あなたがものすごく大きな家を建てる予定であるのら玄関を広く取り開放的にするのも良いですが、もし玄関を大きくすることで居間や他の部屋の広さが充分に確保できないようであれば玄関の広さは抑えるべきです。
この理由は、普段の生活にあります。
玄関は家の出入りに必ず通る場所ではあるのですが、ずっといる場所ではありませんよね。
そんな場所を広く取るくらいなら、居間やその他の長居することが多い部屋の快適さを重視するべきだと思うからです。
最低限、必要な広さを考える
でも、広さを抑えるといっても最低限の広さは取るべきです。
そして、その広さはさきほど述べたようにあなたがどらくらいの下駄箱を置くか、どれくらいの物置を作るかによって変わります。
それらの物の広さに加え、あなたが靴を履くスペースを入れた広さが最低限必要な広さになります。
では、靴を履くスペースはどれくらい必要なのでしょうか?
私が思うに、最低でも2人が余裕を持って座って靴を履けるくらいの広さはあったほうが良いと思います。
長さで言うと、靴を履くスペースだけで約1mから1.2メートルくらいはあった方がよいです。
これは家族の誰かが靴を履くのに手間取っているときにもう1人がスムーズに外に出れるようにするためです。
それに1人しか靴を履けない幅となると、さすがに圧迫感があるし、荷物が届いた時に一時的にそれを置いておく事もできません。
理想は2.5人から3人くらい座れる広さ、長さで言うと1.5mから1.8mくらいですが、最低でも2人は欲しいところです。
以上のことを踏まえると、玄関は玄関収納無しで最低でも2畳くらい、玄関収納を入れたら3畳くらいの大きさは必要になると言えるでしょう。
玄関に必要な広さは考えないと分からない
玄関は絶対に必要な場所ではあるのですが、意外と必要な広さは分かっていないものです。
私も家を建てる時、玄関の大きさはかなり迷いました。
もしあなたも必要な広さが分かっていないのであれば、先に書いたことを参考に必要な広さを測ってみてください。
それでももし分からないようであれば、あなたの実家や友人の家など、参考になる現実的な玄関を探してみるのも1つの手です。
一番良くないのは勝手な思い込みや展示場に憧れて広さを決めてしまうことです。
玄関は毎日通るスペースです。
そんな大事な場所で後悔をするほどの失敗をすると、家に帰るたびに憂鬱な気分になる可能性もあります。
そうならない為にも必要なスペースは面倒でもちゃんと測り納得のいく玄関を作れるようにしてくださいね。
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