間取りの注意点

洗濯物が臭い!家を新築するなら絶対にするべき匂い対策法とは?

洗濯物が臭い!その匂いの原因の多くは生乾きの匂いですね。

洗濯物の生乾きの匂いはどの家庭でも起こりうる問題です。でも、その臭さの対策としては、洗剤による対処法がほとんどで家の設計による対処法はあまり一般的ではありません。

しかし、洗剤による対策は、あまり効果が無いのが現実ですよね。そう考えると新築時には設計段階で洗濯物の匂い対策をするべきなのです。

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設計次第で洗濯物の臭さが消える?

私が思うに、洗濯物の臭さを根元から消したいのならば、家の間取りや機能を考える必要があると思います。

洗濯物の生乾きの匂いは、服だけでなく部屋も臭くしてしまいます。今、あなたが幸運にも新築を考えているなら、服や部屋を臭くしないためにも設計段階で洗濯物の生乾き対策を絶対にするべきです。

設計による対策方法とは?

洗濯物の生乾きの匂いの原因は、雑菌であり、それが湿気った状態で繁殖することでおきます。つまり、洗濯物が乾くのが遅いというのが大きな原因の1つです。つまり、空気の循環を良くして、洗濯物が早く乾く環境を作れば、生乾き対策になり、臭さが抑えれるということです。

では、設計による洗濯物の生乾き対策はどのようにしたら良いのでしょうか?

#1.テラス屋根をベランダに設置する

テラス屋根とは、ベランダに付けるカーポートのような物です。イメージはこちらを参考にしてください。

テラス屋根のイメージ

テラス屋根を付けることで雨を防ぐことができるので、雨の心配がある日でも気にすることなく外で洗濯物を干すことができます。

梅雨時は雨の心配があると部屋干しにしてしまうことも多いですよね。そんな時でも外で干せれば洗濯物の匂いを抑えることができます。

カーポートのいい所は家を建てた後でも設置することができることです。

#2.ウィンドキャッチ窓で空気の循環を良くする

最近の家は色々な機能がありますよね。その中に、空気の循環を促すような窓もあり、それを使用することで部屋の空気を効率よく循環さることができます。ウィンドキャッチと呼ばれる窓です。詳しくはこちらを参照してください。

ウィンドウキャッチのイメージ

また、部屋の上部に防犯対策を施した換気用の小さな窓を設置しておけば、外出時でも換気をすることができるので、洗濯物の生乾きの匂いで部屋が臭くなるのを防ぐことができます。

#3.浴室乾燥機能を付ける

浴室乾燥機能は、湿気った浴室を乾燥させるための機能なので、除湿効果がかなり高くなっています。その部屋に洗濯物を干して浴室乾燥機能を使えば一緒に洗濯物も乾くということです。

浴室乾燥機能を頻繁に使う私の友人の話では、TシャツやYシャツなど、比較的乾きやすい物なら夜間だけでほぼ乾いてしまうという話なので、その効果はかなり高そうです。

#4.防犯網戸を利用する

防犯網戸とは、鍵付きでかなり強度の高い網戸になります。あまり一般的ではないですよね。こちらの商品になります。

防犯網戸マジェスティック

防犯網戸を設置していれば、窓を開けたままでも外出することができるので、一日中、換気をすることができます。部屋が常に換気されれば、部屋の臭さが防げるのはもちろんのこと、洗濯物も乾きやすくなりますよね。

♯4・サンルームを設置する

サンルームとは、テラス囲いとも呼ばれている洗濯物を干すための部屋です。イメージはこちらを参考にしてください。

サンルームのイメージ

サンルームは、テラス屋根とは違い、全体が透明の壁で覆われた部屋になっているので、雨だろうが黄砂だろうだ台風だろうが気にすることなく日の当たる部屋で洗濯物を干すことができます。

リンクのイメージでは1階に設置する部屋になっていますが、2階のベランダに設置するタイプのものもあります。LIXILの「ほせるんです」という商品になります。

それぞれの対策のデメリットとは?

上に書いた臭さ対策、メリットを中心にご紹介しましたが、デメリットは無いのでしょうか?
以下が私が考えるデメリットになります。

#1.テラス屋根のデメリット

テラス屋根のデメリットは、雨を防げる変わりに太陽の光も遮ってしまいます。

屋根の色にもよりますが、テラス屋根を設置した窓に隣接する部屋は日が入りにくくなるでしょう。設置するなら、寝室など、夜以外使わない部屋に隣接させるなどの工夫が必要になります。

#2.ウィンドキャッチ窓のデメリット

ウィンドキャッチ窓のデメリットは、臭さ対策としての効果が薄いことです。

そもそもは風通しを良くするための機能で、洗濯物の臭さ対策用に作られたものではありません。空気の循環は良くなるので部屋の匂い対策にはなりますが、結局、洗濯物に太陽光を当てる機能ではないので洗濯物が極端に早く乾くことはありません。

また、せっかく設置したウィンドキャッチ窓を塞いでしまったら換気の効果がなくなってしまうので、家具の配置が制限されることもデメリットの一つです。

#3.浴室乾燥機能のデメリット

浴室乾燥は、浴室の大きさによってはそれほど多くの洗濯物は乾かせません。
家族が多いと洗濯物を干しきれない可能性もあります。

また、洗濯物を設置して浴室乾燥を開始すると、しばらくはお風呂が使えないというデメリットもあります。家族の帰宅時間がバラバラで頻繁に浴室を使う家庭には向いていないかもしれません。

#4.防犯網戸のデメリット

防犯網戸は、値段が高いです。代行店により値段も変わりますが、私がメーカーに問い合わせた時に聞いた価格では、一枚につき15~20万円くらいと言われました。

また、一般的でないため、工務店も取り扱っていない可能性も高くなります。

また、これもウィンドキャッチ窓と同じように、洗濯物の臭さ対策用の物ではありません。換気は促されるので部屋の匂い対策にはなりますが、これを設置することで太陽光が当たるようになるわけではないので、洗濯物が極端に早く乾くことはありません。

#5.サンルームのデメリット

サンルームの一番のデメリットは値段です。
設置するのに数十万から百万円くらいは必要になる可能性があります。

また、ベランダが狭すぎたり、長方形以外の形だと設置ができない可能性が高くなります。

そして、一番大きなデメリットは税金です。
サンルームは、ベランダではなく部屋という扱いになります。そのため、固定資産税が高くなってしまいます。

オススメの対策方法は?

個人的に一番オススメなのはサンルームです。
理由は、これなら天候に関係なく洗濯物を外に干せるからです。洗濯物が外にあれば部屋が匂うことはありませんからね。

また、サンルームの窓を開けておけば、最低、悪天候でも換気はできるので洗濯物の匂いも軽減できます。

新築時にお金が足りなくてサンルームが設置出来ないなら、ウィンドキャッチ窓や部屋上部に窓を設置して部屋の換気対策をしておき、あとからテラス屋根を設置するのも良いと思います。

そのときは、設計の段階でベランダにテラス屋根が置ける広さを確保する必要があります。

設計から匂い対策はするべき

新築することを考えると、部屋の広さや配置のみに目がいってしまいますが、それ以上に家の機能を考えることはとても大事です。

設計による匂い対策は、新築の設計段階でないとできません。後から後悔しないためにも、設計をする時にはあなたにとって最適な匂い対策もしておいてくださいね。

磐田 隆行

住宅ローンアドバイザー、FP3級。 家を建てた時、家作りの難しさを体感。自分の失敗や経験を元に家作りに必要な情報をお届けしたいと思いブログを立ち上げました。特に資金計画の難しさを実感したので住宅ローンアドバイザーの資格を取得。今もなお勉強中です。

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