間取りの注意点

あなたの間取りは大丈夫?廊下で気をつけた方がよいこととは?

家の間取りを考えるとき、居間や寝室の広さ、陽当り、家具の配置などを気にする人は多いですが、廊下まで気にする人はなかなかいないと思います。廊下なんて何だって良いよ。あなたもそう思われましたか?廊下は生活する上ではとても大事です。今回は廊下で失敗しないための注意点を紹介します。

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図面では分からない廊下の不便さ

下図は、廊下部の図面を拡大した物です。そして四分の1の円弧が開いたドアを表しています。まず第一に見てほしい所が廊下の幅です。

rouka_910mm

間取りを作ってもらうと廊下の広さは幅910mmで設計されることがほとんどです。しかし、実際の幅は910mmではありません。

ベランダの広さは910mmで足りるのか?」の部分でも述べましたが、910mmで設計しても、実際の有効幅はそれよりも小さくなるからです。あなたの家の廊下を測ってもらえば分かりますが、実際には750mm程度になってしまいます。

廊下と扉の関係を考える

設計をしていると、廊下の幅はさほど気にしないと思います。しかし、すごく注意しないといけないポイントがあります。それはドアです。

上図を見れば分かると思いますが、ドアを開いた状態になると廊下を完全に塞いでしまうのです。これでは正面に立ってドアを開くことができません。この場合だと左右どちらかに立ってドアを開けないといけないのです。

また、ドアを開けたとき、誰かが廊下を歩いていたら開いたドアにぶつかる危険もあります。このように廊下が狭い場所に設置するドアには危険が伴います。これを回避するには、ドアを折れ戸か引き戸にする必要があるのです。

廊下はできるだけ短くした方がよい

次に注意する点は圧迫感です。狭く長い廊下はすごく圧迫感を感じます。廊下の幅が910mm以上取れるならいいですが、廊下はただ歩くだけのスペースなので幅を広くとってしまうと空間が無駄になります。 圧迫感が出るのを防ぐためにも廊下はできるだけ短い方が良いでしょう。

廊下はできるだけない方がよい

このように廊下一つとっても注意する点は色々あります。結論からすると、廊下はできるだけない方がよいと思います。理由としては、廊下は歩くだけのスペースなので無駄ということと、 設計のときに気にかけない部分なので、完成後に予想外の不便さが出る可能性があるからです。

特にこだわりが無ければ、廊下はできるだけ小さくした方がトラブルも少なく、開放的な間取りができると思います。

磐田 隆行

住宅ローンアドバイザー、FP3級。 家を建てた時、家作りの難しさを体感。自分の失敗や経験を元に家作りに必要な情報をお届けしたいと思いブログを立ち上げました。特に資金計画の難しさを実感したので住宅ローンアドバイザーの資格を取得。今もなお勉強中です。

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