土地を探すとき、陽当りと共に気にするポイントが間口の広さですよね。
間口は広ければ広いに越したことはありません。でも、都会になればなるほど間口が広い土地は見つけにくいものです。では、最低どれくらいの広さがあればいいのでしょうか?
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あなたの間口選びの基準は?
土地を探す時、間口の広さはやはり気になると思います。でも、家を購入したことがないなら間口がどれくらい必要かなんてわかりませんよね。
必要な間口の広さは人によって違います。そのため、まずは何を基準に間口の広さを決めるのかを決めましょう。
基準の候補としては以下の2つがあると思います。
所有する車の数
家の間取り
所有する車の台数
まずは所有する車の台数を基準に考えてみます。
駐車場は1台で何メートル?
車一台を止めるのに余裕がある横幅は約2.5メートルです。スーパーなどの駐車場は横幅1台約2.5mくらいですが、ハマーなどよほど大きすぎる車で無い限り、それだけあれば余裕を持って車を止めることができるでしょう。縦は約6mもあれば大きめの車でも余裕で止められます。
この計算でいくと、家族全員で合計3台の車を所有していた場合、車を止めるのに横幅7.5mの間口が必要という事になります。ただ、それだけだと車を止めにくい駐車場になってしまいます。
駐車場が何台でどれくらいの間口が要るのかは以下の記事で詳しく書いています。長くなりますので、詳しくはこちらを参考にしてください。
駐車場の記事
縦列駐車はよくない
次に、車の台数で間口を決める時の注意点ですが、縦列駐車はあまりよくないということです。
家のチラシで、縦列で2台の車を止めている絵をみかけます。縦列で2台の車を止めれば、間口が狭くても良さそうに思えますが、これは実用的ではありません。後ろの車を出すのに前の車を移動しないといけないからです。
駐車場は車が駐車できれば十分ではありません。実用的に車が駐車できるかどうかに注目してください。
間取りを考えてから間口を考える
次は間取りを基準にして間口を考えてみます。
「土地を購入してからそれに見合う間取りを考える」家を購入する時は土地の購入が先行するので、どうしてもそのように考えてしまいますよね。
しかし、望んだ家を作るためには、間取りを考えてからその間取りを置ける土地を探す方が良いと思います。まだ間取りを考えたことがないなら、理想の間取りを一度考えてみてください。
実際に間取りを考えると分かるのですが、リビングを広くしたり、玄関を開放的にしたり、部屋を移動しやすい位置に置いたりすると、どうしても家の横幅が広くなっていきます。
間口が狭い土地を選んでしまった場合、間取りに制限が出るのでそれが実現できなくなってしまいます。
理想の間取りを持って土地を探すのと、そうでないのとでは家が完成した後の満足度が全然違うはずです。なかなか理想的な間口のある土地は見つかりませんが、理想の住宅をイメージしながら土地を探すためにも、先に間取りを考えてみることをオススメします。
家の横幅と土地の横幅はイコールではない
理想的な間取りを考え、仮に横幅7mの家を設計したとき、7mの間口がある土地で大丈夫なのでしょうか?
答えはNoです。最低でも左右に80cmくらいは余裕が必要になります。これは、建設工事の時に足場を組み立てる幅や家が完成した後、後ろに回ることを考え、最低でも歩けるスペースは必要になるからです。
つまり、理想の間取りの幅に1.6mを足した横幅が必要になることになります。余談ですが、左右それぞれ1m空いていればそこに自転車が止めることもできますよ。
理想的な間口と広さは
車の数を基準にして間口を考える場合、最近だと車を3台以上持っている家庭も多いので、間口は最低でも8mくらいはあるのが理想です。
間取りから考える場合、これは私の経験から感じた意見なのですが、間口が9m以上あるとかなり家の設計に自由度が出てきます。一度間取りを考えてみると分かるのですが、7m、8m、9mで作れる間取りの自由度はかなり違います。
購入した後に間口を広げることはできません。車の台数を基準にするか、間取りを基準にするかは人それぞれですが、どちらを選ぶにしても、後悔しないためには、事前に検証をしておくことはとても大事ですよ。