明るい家に住みたいと思うとどうしても南道路の土地がほしいですよね。
一般的に南道路の土地は陽当りが良いと言われますが、南道路の土地に住めば必ず陽当りが良くなるとは限りません。
せっかく高い金額を出して南道路の土地を買ったのに暗い家になってしまうこともあるのです。今回は、そうならないための注意点をご紹介します。
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南道路でも暗い家になることもある
あなたが南道路にこだわる理由は何でしょうか?
恐らく南道路にこだわっているのではなく、明るい家にこだわっているのではないですか?
私たちは家を買うのが初めてなので、南道路の土地さえ購入すれば必ず陽当りが良くなると盲目的に信じていますが実はそうではありません。
南道路でも条件次第では陽射しが入らず暗い家になってしまう可能性もあるのです。
本当に明るくなる南道路の土地なのかを確認するために、南道路の土地を見つけたら以下の3点には注意をしましょう。
#1.南道路の幅と土地の南北の長さ
・南道路の土地(接面道路の幅5m)
・土地の長さ、南北に15m(家、南北に8mの長さ)
・間口、東西に8m
上図のように南北に長い土地に建つ家があったとします。家は北寄り8mの長さで建ち、南7mは庭や駐車場があります。
この時、南に取れるスペースは道路幅5mに加えて、庭や駐車場の長さ7mです。つまり、約12mは南側のスペースがある事になります。(図の赤部)
・南道路の土地(接面道路の幅5m)
・土地の長さ、南北に8m(家、東西に8mの長さ)
・間口、東西に15m
同じ条件で東西に長かったらどうでしょうか。
同じ南道路の土地でも南側に取れるスペースは道路幅の5mしかありません。
5mでは北道路の大きな土地を買って南側に庭を5m取るのと変わりありません。
南道路で陽当りが良くなると言われるのは、道路がある事で土地の大きさ以上に南にスペースが確保できるからです。
駐車場や庭を南に置くことにより、道路幅と加えて10m以上のスペースが簡単に取れます。
この広いスペースのおかげで南道路の土地は陽当りがよくなるのです。
しかし、東西に長い土地だと、同じ南道路でも5mしか南側の幅が取れません。
このように南道路でも、条件次第では陽当りが確保できない可能性もあります。
陽当りの良い家に住みたいのなら南道路にこだわるのではなく南側に取れるスペースにこだわるようにしましょう。
#2.南にある建物
「南道路の土地を見つけた時に確認するべき4つの注意点」でも述べたことですが、南道路の土地を見つけた時は、対面の家の高さにも注意しましょう。
どんなに南側のスペースが確保できても、マンションなどの巨大な建物が目の前に建っていては陽当りが悪くなります。
マンションなどの巨大な建物は、ある程度陽当りを考えて建っているのですが、それでもやはり完全に陽当りは確保されません。
また、陽当りの影響を受けるのは南側正面だけなく、左右斜め前も同じです。
季節、時間帯によっては、影が斜めに伸びてくることも考えられるためです。
すべての季節、時間をチェックするのは大変なので、南側に巨大な建物がある土地はできれば避けたい所です。
#3.東西の隣家と北側の家
東西の隣家と北側の家が極端に近いときは要注意です。
建売の家を見ているとたまにあるのですが、隣や後ろの家との距離が1m程度しかない家があります。
これだと環境光が入ってこず、とても暗い家になってしまいます。
北側は暗くてもしょうがないと思われるかもしれませんが、そんなことありません。
南道路の土地でなくても、北側に建物が無く、環境光が入ってこればそれほど暗い家にはなりません。
しかし、北側の家が極端に近いと、環境光が入らなくなるので家の北側は日中でもずっと暗い空間になってしまいます。
東西の建物が近くても同じです。東西の空間が暗くなり、全体として家が暗く感じてしまいます。
陽射しを考えるとどうしても南側に目が行きがちですが、その他の方角も明るくてやっと明るい家になります。
あなたが明るい家を希望しているのなら、隣家と後ろの家との距離にも気を配るようにしましょう。
南道路にこだわらない方が良い?
明るい家にしたければ南道路にするべきだという意見もあるかと思いますが、大事なのは南側の空間の広さです。
北道路でも南に10m以上の庭が取れれば十分に明るい家にできるわけです。
逆に、上に述べたように南道路でも、南側に空間が取れなければ暗い家になってしまいます。
土地を探すときには、南道路という条件だけで探すと選択肢が狭まってしまいます。
南道路以外でも明るい家にできる条件の土地はあります。それを探すためには、南道路にこだわらず、条件が良さそうであれば現地へ行ってみて目で見て確認をすることが大事です。
大事なのは、道路の向きではなく、あなたの理想の家が建てれる土地かどうかです。
明るい家にできそうなイメージが湧けば、南道路にこだわる必要なんてないのではないと思いますよ。