家って頭金無しでも買えるのかなぁ?
家が欲しくなるとこんか疑問が出てきますよね!
「月々6万円、頭金なし」
「頭金なしで購入できる家」
チラシではこんな謳い文句も多いです。頭金なしとは、ローン開始まで1円も払わないということです。
実際にそんな事はできるのでしょうか?
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頭金なしで家は買えるのか?
もし、今、全く貯金がない状態で家を買おうと思っているなら、まずは貯金を貯めた方が良いと思います。
では、なんで頭金無しで家を買うのが無理なのかというと、その理由は、家を買うは、住宅ローンが実行される前にたくさんの支払いがあるからです。
では、もう少し詳しくお話します。
注文住宅でお金を支払うタイミングは?
注文住宅を例にしてお話します。注文住宅を購入する時、土地を持っていないのであれば土地と建物を購入する事になりますよね。
その場合、まとまったお金を支払うタイミングはこんな感じです。
土地代
- 土地の契約時
- 土地の名義変更時
建物代
- 購入契約時
- 上棟時
- 引渡し時
土地は2回、建物は3回に分けて払います。
厳密にはもっと細かい支払いはありますが、大まかにはこの5回が基本です。
仮に土地代を1500万円、建物代を2100万円とした場合、それぞれで支払う額はおよそ以下の通りです。
土地代(1500万円) | |
---|---|
仮契約 | 1/10(150万円) |
本契約 | 9/10(1350万円) |
建物代(2100万円) | |
購入契約時 | 1/3(700万円) |
上棟時 | 1/3(700万円) |
引渡時 | 1/3(700万円) |
ここからわかる通り、すべてのタイミングで100万円以上のお金を払わないといけません。
かなり貯金がある人でも、全額現金は難しそうですよね。
そう考えますよね?
私も家を購入する前はそう思っていました。
「頭金がなくても住宅ローンで払えば大丈夫」
そう思っていました。
でも、そんなに甘くないんですよね。実は、住宅ローンは建物の引き渡し時に初めて融資されるのです。
中には土地と建物で分割して住宅ローンを融資してくれる銀行もありますが、基本的に建物の引き渡し時になります。
つまり、上の例で言えば、
土地・建物代
- 土地の契約時(150万円)
- 土地の名義変更時(1350万円)
- 購入契約時(700万円)
- 上棟時(700万円)
この4つのタイミングで払うお金は自前で用意しないといけないということです。
補足
建売住宅やマンションの場合は、契約時に必要なお金を除けば支払いはほとんどないですが、それでも数十万円以上は必要になると思います。
手持ち資金が無い場合はどうするの?
ホントにそうなんですよね。
手持ち資金とたくさんないと家が買えない。そんな現実があるように感じてしまいます。
でも、実際はそんなことはありません。
銀行には手持ち資金が足りない人のために、つなぎ融資というローンをしてくれるところもあります。
しかし、つなぎ融資で借りるにしても手数料が必要になります。あと、つなぎ融資は、事前に借りる月数を決めて金利だけを前払いで払う場合もあります。その場合、つなぎ融資を借りるにも数十万円を払う必要が出てきます。
つまり、つなぎ融資があっても頭金0円で家が買えるわけではないのです。
結論
結論
住宅ローン開始前に支払いがたくさんあるから頭金なしは無理
住宅ローン開始前に支払いがたくさんある。
これが頭金なしで家を買えない理由です。
仮に頭金なしで購入するにしても、つなぎ融資が必要になるので、手数料分の数十万円は手元にないと苦しいです。
もし頭金なしでも家が買えますよ!とハウスメーカーの人に言われたら、頭金なしで購入できる理由を聞いてください。
あと、住宅ローンが開始するまでの間に、どんな時にいくらお金が必要になるのかも詳しく聞いてください。
これは私が家を買って感じたことですが、家を購入する過程では、思いがけぬ所で支払いを請求されることがあります。しかも、ハウスメーの方々は当たり前のようにそれを言ってきます。
頭金がないと、その時点で家の購入を断念する羽目になりかねません。だから、事前に頭金を貯めておくことはとても大事です。
頭金はいつ、いくら必要なのか?
一般的には、家の購入価格の2割から3割なんて言われていますが、これは「人により異なる」というのが答えになります。建売かマンションか注文住宅かによっても変わるし、ハウスメーカーや銀行によってもお金の支払い方は変わると思います。
ただ、確実に言えるのはとにかく0は無理ということです。
頭金を使うタイミングはいつ?
確かに頭金を使うタイミングは気になりますよね。私も家を買うときは頭金の使い方が分からずに苦労しました。
それでは、注文住宅を例にして頭金を使うタイミングについてお話します。
頭金を使うタイミング
以下が頭金を使うタイミングです。
頭金を使うタイミング
- 土地の契約金
- ハウスメーカーの設計費
- 地鎮祭、上棟式の費用
- 税金
- 家電、内装台
- 引越し代
他にもあると思います。あくまで一例です。
では、もう少し詳しくお話します。
先ほど、注文住宅のお金の支払いタイミングを書いたのですが、頭金が必要になるタイミングはそれだけではありません。
家の購入の最初の段階で頭金を使い切ってしまったら資金がショートして思わぬ出費に対応できなくなってしまいます。
頭金がどのタイミングでいくら必要なのかを知ることはとても重要です。
ぜひ参考にしてください。
#1.土地の契約金
注文住宅の場合、土地の契約金は最初の大きな出費です。値段は土地代の約1割くらいになると思います。1000万の土地なら100万円ですね。
土地の契約金を払う段階ではまだ住宅ローンはできません。
つまり、この時点でさっそく頭金が必要になってきます。
#2.ハウスメーカーの設計費
土地の購入後、ハウスメーカーに設計をお願いすると設計費を請求されることがあります。
設計費は無料ということもありますが、一時的に支払いをして、後で建物の値段から設計費を割引く場合もあります。その場合、設計費を頭金で支払う必要が出てきます。
#3.地鎮祭、上棟式の費用
土地を買った後は地鎮祭を行い、家を建てる前には上棟式を行います。
地鎮祭や上棟式では神主さんや大工さんに報酬を渡すことになり、これらの費用も無視できません。合計で約10万円ほど必要になることもあります。
もちろんこれも現金で支払う必要があり、住宅ローンも使えないので頭金から支払うことになります。
#4.税金の支払い
ある日突然、お役所から不動産取得税の支払い請求がきます・・・
不動産取得税は控除があるので税額が0円という場合もあります。ただ、これには罠があって、税金を支払った後、申請をしたら控除分の金額を返還して結果0円になるという仕組みになります。つまり、一時的に税金を納めないといけません。
これも土地の広さと地域により金額が異なりますが、10万以上の請求が突然やってきます。もし税金の支払いタイミングが住宅ローン開始前の場合、それも頭金で支払わなければいけません。
参考住宅購入時の税金の額、支払いタイミングについては以下のページで詳しく書いています。
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#5.家電や内装費
家電製品やカーテンなどの費用も住宅ローンで払うことができないので頭金で支払うことになります。
住宅ローンに家電代を含めることもできますが、家電やカーテンなどの内装物は住宅ローンが開始される前に購入することになるので頭金で支払いをして、住宅ローンで清算する形になります。
これは購入する家電の種類や数によりますが、50万円以上は見積もっておいたほうがよいと思います。
#6.引越し代
最後に引越し代も必要になります。これも時期と配送量により値段は変わりますが10万円以上は必要になると思います。
参考新築の引越しは先に業者を調べておくと得をすることあります。
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参考新築の引越し、準備としてまずやるべきこととは?
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合計するといくら必要?
頭金の目安は物件価格の2割から3割と言われていますが人により違いがあるので、家の購入を検討する段階で計算が必要です。ちなみに、ここで例に挙げた金額を合計すると総額200万円以上になります。
もしあなたが今、頭金なしで家の購入を考えているのなら、何かしらの支払い請求が来た時にどうやって対処するのかを考えておいてください。
つなぎ融資で借りれば良いと安易に考えるのはとても危険です。つなぎ融資は金利や手数料が高いので結果としてトータルコストを増やすことになり、自分の首を絞めることになります。
参考つなぎ融資については以下に注意点が書いてあります。
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頭金がないなら買わないのも一つの選択肢
家を買える自信がなくなってきたよ。
住宅ローン開始前の支払いはホントに多いです。注文住宅の場合は特に多いです。だから頭金はものすごく大事です。
家が欲しいと思うと、どんな手段を使っても家を買おうと考えてしまいます。ハウスメーカーも、頭金がなくても家が買える方法を色々と提案してくれるので買える気分になってしまいます。
でも、忘れないで欲しいのは、ハウスメーカーはあなたの幸せを願って家を売ろうとしているわけではありません。
無理なローンをして家を買って苦しむのはハウスメーカーの担当者ではなくてあなたです。それは忘れないようにしてください。
あなたが現状、頭金が全く無いのなら、まずはお金を貯めるということも一つの選択肢です。住宅ローンで破産する人の多くは、お金がないのに無理して家を買っている人たちです。あなたは絶対にそんなことになってはいけませんよ。
頭金が無いなら、まずはお金を貯める。その後で家を買った方が、住宅ローンの毎月返済額を減らすことができるので、お金に余裕がある安心した生活が送れます。
お金の心配をしなくてよい生活というのはとても幸せですよね。
頭金がないのに無理して家を買うことが、将来の自分にとってどれだけ危険かということを今一度考えて、失敗のない決断をするようにしてくださいね。
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