家の外構、お金が無いからと言って庭を土のままにしておくと見た目も悪いし雑草が生えたい放題。そんな時、庭の雑草対策として砂利を敷くのは効果的です。しかし、敷き方を間違えると砂利を敷いたにも関わらず庭が雑草だらけになってしまうこともあります。
今回は私自身が経験して分かった、庭の雑草対策を砂利で行う時の注意点をご紹介します。
スポンサーリンク
砂利の庭は雑草対策になるのか?
庭の雑草対策をしたいけどモルタルで埋めるとなんか味気ないし、夏場は照り返しで暑い。そんな時、候補として砂利が出てくると思います。値段も安く済むし見た目も悪くない。しかし、本当に砂利は雑草対策になるのでしょうか?
その答えはNOです。砂利を敷いたら雑草が生えないというのはウソです。確かに一時的に生えてこなくなります。しかし、時間が経つと砂利が重みで沈んで土に埋もれてしまいます。そうなるとまた砂利の隙間から雑草が生えてくるのです。
でも、砂利で草がない家もありますよね。そういう家はどうして草が生えてこないのでしょうか?それには色々な理由があります。例えば以下の3点はとても大事です。
#1. 砂利が小粒であること
ホームセンターなどで砂利を買うとわかりますが、砂利には大粒な物と小粒な物があります。
大粒な砂利は重たいので沈みやすくなります。また、大粒だと隙間ができるのでそこから草が生えてきたりします。反対に、小粒な砂利は隙間も開かないし、重さも軽く、沈んでも土が表面に出てくることも少ないです。雑草対策には小粒な砂利の方が効果的です。
#2. 砂利が深く敷かれていること
雑草を生やさないためには土を表面に出さないことがとても大事です。例え砂利を敷いたとしても、ちょっと掘り返したり人が歩いたりしたくらいで土が出てくるようでは簡単に雑草が生えてきます。
少なくとも5㎝〜10㎝の深さで、隙間なく砂利を敷かないとダメと聞いたこともあります。雑草の繁殖力はとても強いです。完全に砂利で覆い尽くさないとすぐに草が生えてくるでしょう。
これは私の家にある深い砂利の部分です。ここはもう3年以上が経ちますがほとんど草が生えてきません。
たまにこんな感じで草が生えることもありますが、砂利に生えているので軽い力で根元から取ることができます。
#3. 防草シートが敷いてあること
これが一番大事なポイントです。
雑草対策をするなら、砂利を敷く部分に防草シートを隙間なく敷いてしまうのが一番効果的です。
砂利にも関わらず雑草が生えてない家の多くは防草シートを敷いていると思います。防草シートは、除草剤を撒くのよりも何倍も効果があります。それくらい防草シートは大事です。ただ、例え防草シートを敷いても、少しでも隙間があるとそこから草が生えてきます。隙間なく敷くことが重要です。
砂利にも関わらず草が生えてこない家は最低でも#2か#3は守られていると思います。私はこのことを知らず、外構で一番目立つアプローチ周辺部を砂利にしてしまい草が生え放題になってしまいました。
あなたの家で今から雑草対策をするには?
まず簡単に出来るのは除草剤を撒くことです。しかし、除草剤は一時的に草を枯らすだけで継続的な効果は見込めません。また、有毒な物もあるので、小さいお子さんやペットを飼っている家ではオススメできません。
理想は防草シートを敷いて砂利を深く敷き詰めることです。しかし、土を深く掘り返すのもかなりの手間だし土の処分の問題も出てきます。そんな時は、最低でも防草シートだけを敷いてしまいましょう。我が家の経験から分かったのですが、防草シートを敷けばほとんどの雑草は抑えられます。
防草シートはしっかりとした物を選ぶ
ただ、防草シートは何でも良いわけではありません。貧弱な防草シートだと数年で破れたり雑草が防草シートを突き破ることもあります。また、通水性、通気性が悪い物だと、湿気で庭の土がジメジメしたりカビや苔の原因にもなります。
そこでオススメなのがザバーンという防草シートです。
【送料無料!!】防草シートデュポン社ザバーン240(茶・黒)1m×10m固定ピン&ワッシャー20個セット付雑草対策に最適!
この防草シートは厚めなので耐久力もあります。また通水性、通気性も良いので土のジメジメや防草シートのカビも防いでくれるそうです。防草シートの中ではかなり優秀な物になります。
私が業者の人に聞いたところ、そこの業者はザバーンを標準の防草シートとして使用していました。業者が標準で使用するほど優秀な防草シートというのは安心できますよね。値段は少し高いですが効果は期待できると思います。我が家でもザバーンを使用しています。
防草シートの注意点
では、実際に私が防草シートのザバーンを敷いた結果、庭がどうなったのかをご紹介します。
施工は春
私は暑くなる前の4月に防草シートを敷きました。夏は特に草が生えます。夏の草取りは地獄なので、なんとかその時期までには敷きたいと思ったから4月に頼みました。(業者によって違うかもしれませんが、自分で事前に草むしりをしておいた方が料金が安くなるかもしれません。また、夏よりも冬の方が料金がお得になるかもしれません)
施工面積と値段は?
施工面積は約20㎡くらいです。そんなに広くありません。車が一台止まる程度の広さです。我が家はすでに大粒の砂利を敷いていたのですが、それを取り除いで防草シートを敷き、再度砂利を戻してもらいました。値段は防草シート込みで5万円でした。
施工から3ヶ月、結果は?
さて、3ヶ月が経過した7月、結果はどうなったか?庭の一部分ですがこんな感じです。
3ヶ月経っても我が家の庭に草は見えません。いつもなら夏になると1カ月で雑草だらけになっていました。しかし、今年は草取りは必要なさそうです。かなりの効果です。ただ、施工してから3ヶ月で問題も見えてきました。
それは数本ですが細かい草が生えていたことです。
ザバーン敷いても草は生えることはある
なぜ雑草が生えてきたのか?
正直、施工した時からもしかしたら生えるかもという不安はあったのですが、その不安が見事に的中しました。
私の失敗は以下の通りです。
#1. 防草シートに残った少しの土
まずは最初の原因は防草シートの上に積もった細かな土です。私は、防草シートを敷く時、すでにある砂利を避けて、防草シートを敷いて再度その砂利を戻してもらうようにしました。
この時、砂利に着いていた細かい土が防草シートの上に乗ってしまったのです。このわずかな土を使って雑草は生えていました。雑草の生命力に感服です。
施工業者によっては「1年以内は雑草が生えないことを保証します。ただし、砂利の再利用時は保証しません」という所もあります。1年以内や砂利の再利用を拒む原因は恐らくこの表面の土による雑草でしょう。黄砂や風で細かい砂が運ばれてこれば、そこから雑草が根付く可能性もあるということです。
#2. 防草シートの切れ目のわずかな隙間
次の原因は防草シートの切れ目のわずかな隙間です。雑草が生えている部分を調べてみると、施工不備により端の部分に防草シートがかかっていない所が少しだけありました。そして雑草はこのわずかな隙間から根強くはえていました。
先に隙間なく敷くと強調して言った理由がこれです。雑草はわずかな隙間でも育ちます。
#3. 砂利の大きさと深さ
そして最後が砂利の大きさと深さです。たとえ防草シートにわずかに隙間があったり土が残っていたりしていても細かな砂利を深く敷いていれば土は露出せず雑草は生えてこないでしょう。
私の家の砂利は大粒で深さもなかったので庭の端は土が露出しており、そこから雑草が生えていました。
防草シートを敷く時の注意点
調べるとさらなる問題も出てきました。それは砂利不足による防草シートの露出です。上の写真を見ても分かるように、私の家の砂利は大粒な上に深さも十分ではありません。その為、砂利が十分に敷かれていない部分で防草シートの表面が見えてきていました。
これにより日光を浴びた防草シートの一部がパリパリに乾いていました。これでは必要以上に早く劣化が進んでしまいます。
実際に、乾燥した防草シートの隙間から生えた草を抜いたところ、この乾燥した部分と根が絡んでいて草を抜いた時に破れてしまいました。ザバーンはかなり厚みもあり丈夫なのですが、天日干しで乾燥してしまうと強度も下がってしまうようです。
どうやって対策したか?
このままではせっかくの防草シートが台無しです。
そこで、これ以上の劣化を防ぐため、細かい砂利を追加して防草シートの表面を完全に隠すことにしました。また、庭の端の隙間は土を露出させないようにし、砂利をしっかりと敷き詰めることにしました。
防草シートと言えども万能ではない
私のレビューを見てると防草シートはあまり効果が無いようにか感じるかもしれませんが、そんなことはありません。ちゃんと施工すればかなりの割合で雑草を防ぐことができます。逆に言えば、ちゃんと施工しないと例え優秀な防草シートを敷いても草は生えてくる可能性が高くなります。
最後に覚えておいて欲しいことは、防草シートと言えどもやはり完全には雑草を防ぐことはできないということです。時々、小さな草は生えます。ただ、これも軽く手で取れるような草なので無いに等しいくらいです。
これから庭に砂利を敷く予定があるなら絶対に深く砂利を敷く、細かい砂利にする、防草がシートを敷くというこの3つはやるべきです。これらを後からやるとなると砂利を除去する手間が出てきます。外注するなら値段も余計に必要になります。
砂利を敷くなら施工の仕方が大事です。きちんと雑草対策をして満足のいく快適な庭を手に入れてくださいね。